理想の夫婦だと思っていた、あのときまでは……。
という帯に包まれた『ホリデイラブ』。
第一巻のあらすじ
第一巻は、幸せな高森家に不穏な人物、坂口麗華(さかぐちれいか)がやってくるところからスタートします。
結婚して7年、主人公の高森杏寿(たかもりあず)は、「最近セックスに誘われないな~」なーんて思っていた矢先のことでした。
アズの経営するネイルサロンのお客さんとしてやってきた麗華は、突然自身の離婚話をはじめたり、アズのスマホをいじって出会い系に登録させたりします。
すこしだけ日常生活から離れてしまったアズは、ふとしたきっかけで夫・純平の携帯を見てしまう……。
メールを削除した形跡だけがあり、特に何も見つからないけれど「怪しい」と本人にも伝えます。
からの~~~!!!
『おたくのご主人とうちの里奈は、二人ともリビングでセックスの真っ最中っでした』
という井筒渡(いづつわたる)からの電話!
そして、この「二人」の当事者である不倫夫純平と不倫妻里奈(渡の妻)の出会いの回想シーンへと移ります。
ことの発端はなんと1年前!!仕込みが半端ねえ
本命女性の『この女嫌だ』は大体正しい
ここからは私の勝手な想像が入り混じった感想になりますが、この作品がうまいなーと思う点は、とにかく「あるある」だらけで埋め尽くされているところ。
そんなにとてつもない変化があったわけじゃないけど、予兆はあったよね、という不倫騒動の発端が本当にリアルなのです。
夫・純平の携帯の何気ないメールのやり取りを見ただけで「なーんか嫌だ」と感じるアズ。
これ……わかりすぎる。
元来私もそんなにヤキモチを焼いて束縛するタイプではないのですが、こいつ嫌だ!という女だけは言葉の端々だけでもすぐに気づいてしまいます。
女の勘というやつ……とはまた違うような気がするのですが、周囲の友人の話を含めても、その女だけはなんか嫌だっていう女は気を付けておいた方がいいです。
あとからその女が彼氏と浮気した、私と別れたあとにその女とくっついた、などは、たぶん相当な数聞いてきたし、私自身体験したことがあります。
浮気発覚後、サレ妻のあるあるすぎる行動
『あたし、何をのん気に茶しぶ取りの続きなんかやってんだろう』
あ~~~~~~~!!!!!
夫の不倫が発覚しようが、突然自分がサレ妻になろうが、日常生活は続いていく。
子どもの面倒は見なくてはいけないし、仕事は休めない。
家の掃除もしなくてはいけない、ご飯を用意しなくてはいけない。
生活は止まらない。
これが不倫の裏側に絶対にあるリアルです。
生活から逃げることも、不倫という問題から逃げることも、普通に生きてたらできないんですよ!!!(なお、里奈は普通ではない)
余談。純平がまじで無理(ネタバレ含む)
このあとの展開を知っている(2018年8月現在)私は1巻を読み返すと、序盤ですでにドチャクソに純平が無理。
これから純平がどれだけ反省した風な態度をとるのか、会社をやめたくないからという保身のために里奈にずるずる優しくするのか、知っている、知っているんだぞ
何が「こっちで新しい仕事探すから」や!!(連載当時2015年)
お前まだ仕事やめてなかろうが!!!
こいつは、3年も経ってもまだ動いてない!!!!!
コメントを残す