夫・純平の不倫相手・里奈に、純平が「子どもさえいなかったら里奈と一緒になりたかった」と発言していたと聞かされたアズ。
純平に確認してみると、事実と違うといわれてしまいます。
どちらを信じればいいのかわからなくなるアズは……⁉
第4巻あらすじ
落ち込んでいる高森杏寿(たかもりあず)のもとへ、出会い系で出会った男・黒井からのメールが届きます。
飲んでしまった勢いで黒井とホテルに向かってしまうアズ……純平への気持ちを思い出し、あと一歩のところで帰宅するのでした。
その後、黒井は何やら坂口麗華(さかぐちれいか)に連絡をしています。
なんと!!!!
黒井と麗華、麗華と里奈はつながっており、アズを陥れるために三人で計画を実行していたのです。
ことの発端は、1年前、里奈が義姉である麗華にお金を貸し、
「(夫以外に)好きな人がいるんです」と告白したことからはじまっており……⁉
すべてをコントロールする女・里奈
ここからは、私の感想です。
もういろいろすごすぎてどこから突っ込んだらいいかわからないんですが、特に目につくのはやはり里奈!!!
里奈ってあんなにか弱い感じに見せておきながら、つねに主体的に動いていて、言葉を使わずに周囲の人を完全にコントロールしているんですよね。
麗華の前で純平への素直な想いを語ることで、麗華はアズと純平が別れる計画を立てます。
100万円とひきかえに……ですが、こんなことさせるのすごいですよね。
周囲が忠実に動くという点だけを見れば、ほぼ宗教の教祖や。
必要な浮気もあるということ
4巻では、主人公・アズも浮気まがいのことをしてしまいます。
ですが、そのことをきっかけに気づいたのは、
本当に純平が好きだからほかの人とセックスができないということ。
これは、おそらく男性とホテルに行くまでの行動をとらないとわからなかったのではないかな?と思います。
*
だいたい「好き」という感情って何なんでしょうね。
誰かが決めた明確な定義があるわけでもないし、自分が決めることなんですよね。アズはまた純平のこと大切にしたいって思えて、よかったね。
夫婦2組! 4人でむかえる地獄の修羅場
からの~~~~井筒家で
アズ、純平、里奈、渡の4人での話し合いスタート!
とにかく渡の口ぶりがひどい!きつい!
でも…!!!!
渡の気持ちもわかります!!
私も、同じことしちゃうかも……。
手が震えて、泣いてしまうと思うけど、、大好きな人のセックスシーン見たんですよね?もう一生PTSD背負って生きていけっていうの?っていうくらいつらいと思うんですよ。
多少のモラハラくらいしていいやろ
まぁ、渡は、里奈の浮気が発覚する前からモラハラ&束縛をしていた気がするっていう重要な問題点がありますが……。
真実はそれぞれにある。サレ妻は信じたいものを信じればいい
話し合いの途中……というかここまでに何度も、
- 純平の言っていることが本当なのか
- 里奈の話していることが本当なのか
- 自分の気持ちは何なのか
ということで悩んできたアズ。
「はっきりとわからないなら私は信じる方がいいと思います」
この言葉がすべてだと思うのです。
ここまで里奈って、嘘はついてないんですよ。
でも純平も、浮気が発覚してから嘘ついてないんです。
てことは、事実って、ひとつじゃないんですよね。
一人ひとりにそれぞれの真実があって、世界がある。
じゃあもう私は、たとえ真実は違ってもいいから、信じたいものを信じたらいいんじゃないかなって思います。
好きな人が、「君のことを世界で一番愛している」って言ってくれるなら、もうそれ以上の事実は必要ないし、
それがたとえば嘘でも、自分が信じられるなら、それが真実でいいんですよ。
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